体験談

体験談

善意と偽善

食品スーパーで買物をしようと思い車で出かける。ふと考え事をしていて駐車場の入口を見逃す。あっと思うが、すでに遅し…数メートル先に出口専用が見える。平日の午後なので車は少ない。充分に安全を確認して出口から入庫する。入って20メートル程走った所...
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テキヤの闇

「souさん縁日屋台をやってくれないか?」代理店の担当者が電話で一声。小生、「そんな案件はテキヤに頼めばいい。」代理店、「えっ⁉違うの???」まだ20代の若い担当だが、時折とんでもなく失礼な発言をするのが気になる。こ奴が世間の仕組みと行儀を...
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やらずに後悔するよりやって後悔した方が

およそ30年前に、たまたまテレビでシュラスコ料理の映像を観た。思い付いたスペックが45cmの鯛竹串に200gの牛肉を刺して、ドラム缶を縦に切った焼き台で炭火焼きにして800円で売る計画。イベントでこれが出来ないかと身内のスタッフ五人に提案し...
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異物混入

誰もが知る大手食肉メーカーの営業マンから聞いた話。ある日、真空パックされた「生ハムスライス」に針が入っているとクレームが入る。営業マンは「ありえないっ!」と反論。実際、生ハムの製作工程はフルオートメーションで、何度も金属探知機を通り、スライ...
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うま味調味料の賛否(1)

毎度、小うるさくて恐縮だが二十五年ほど前の事…助っ人で入った店の近くに、開店三十年の老舗和食割烹料理店があった。その店の店主が突然小生の店を訪れ、カウンターに一人座り生ビールを注文。卓上に置いてある割り箸を一本抜き取り、おもむろにカウンター...
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料理人は聖人君子?

殆どの料理人はお客さんから、「美味い!」を聞くために毎日包丁を握っている。 多分そうだと思う…いやそう信じたい…旨い店はお客さんを満足させたい心があるので、そこには愛がある…詰まる所、旨い店の料理人は“良い人”だと思う。なら不味い店の料理人...
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体は仕事を忘れる

職人さんの世界で「体が覚えている」とよく云われるが、ありゃ真っ赤な嘘です。四十年近くやって来た事も僅か、三年やらなきゃちゃんと忘れます…現役の頃は、キッチンタイマーやハカリなんか使わなかった。厨房での作業も、瞬間的に頭の中で順番を組み立てて...
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アリとキリギリス

令和の時代はだいぶん変わった様だが、小生が未だ見習いの時代は酷かったな…厨房内での殴る蹴るの暴力沙汰は日常茶飯事で、要領が悪い奴なんか毎日殴られていた。まぁ、当時は学校でも教師からよく殴られていたけどね…見習いで入店して来るのは、多くの場合...
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イベントフードの世界(夏フェス編)

 ソース焼きそばを一日7時間の営業で、5人のスタッフで2,000食を提供する… 飲食調理に関わっている人は「絶対にウソだっ!」っと云われると思う。 しかし本当の話である… ただ、これを実現するには、妥協しないといけない事が多い。夏限定で開催...
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飲食店を始めてはいけない人

25年ほど前の事かな…深夜3時頃に突然電話が鳴る。受話器を取ると昔の先輩で久しぶりの電話。要件は、「自分が料理長をやっているホテルから独立した若いのが、レストランを始めたのだが、キッチンが“総上がり”してしまった。たまたま明日は断れないラン...