殆どの料理人はお客さんから、「美味い!」を聞くために毎日包丁を握っている。
多分そうだと思う… いやそう信じたい…
旨い店はお客さんを満足させたい心があるので、そこには愛がある…
詰まる所、旨い店の料理人は“良い人”だと思う。
なら不味い店の料理人は悪い人なのかと問われれば、小生は悪い人だと断言する。
家で作れば安く付く昼食や夕食を、わざわざ出かけて飲食店に入る。当然、厨房にはプロの料理人が居る。外食する理由の多くは、お祝い事や何某かの記念日である事が多い。
せっかくの特別日に不味い料理を喰うと、すごく残念な気持ちになる…
お客さんは「美味い料理」が出てくるのが当たり前なのである。金を払っているのだから当然の主張だと思う。
そこには、「仕入れに行っても良い物が無かった」や「料理人の体調が悪かった」などのお店の都合は全く受け入れられない。
プロフェッショナルとアマチュアの違いについてwebでも記事が散見され、様々な意見や考えがあるが、小生の私見を綴る。
プロフェッショナルは金銭の授受がある事。
アマチュアは趣味の範囲である事。
料理に限らず、どの職種分野のプロフェッショナルとは、その分野を専門的に突き詰めて、生業としている者を指すと小生は考える。
仮に本職の大工より、どれほど上手くDIYをする人が居ても、それを生業としていないならアマチュアにしか過ぎない。
プロフェッショナルは、一般消費者からお金を貰う以上、テキトーな仕事を決してしてはいけない。
己が渾身の思いを込めた料理を出して、多くのお客さんから「不味い…」と云われたなら、“料理人に向いてない…”としか言いようが無いが、料理人が納得できない料理ならお客さんに出すべきでは無い。プロフェッショナルなのだから…
フレンチの料理人が女優とW不倫して、毎日の様に叩かれているが、ミシュランの星を持つほどの旨い店である。料理人は“良い人”ではあるが聖人では無い。
全ての料理人に問う…
テレビによく映る女優に誘われて、あなた断れますか?
断れる料理人は、ゲイか仏門の世界に近い人だな… 料理人も厨房を離れれば一人の男である。
魔がさす事は当然ありえる…
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