イベントフードの世界(ケイタリングカー編)

私見

ケイタリングカーはパイプテントと違い調理面積が極端に狭い。パイプテントだとイベントでは概ね、二軒×三軒や二軒×1.5軒のテントを使う事が多い。一軒は約180cmなので断然パイプテントの方が有利であるが、食品衛生法でパイプテントでは出来ないアイテムがケイタリングカーでは出来る事が多い。

しかし夏の音楽フェスなどは、出店料がアホ程高いので狭い調理面積では生産効率が悪く、出店料を賄える高い売上げを望めない。

なので、近隣の食品スーパーの店頭や地元の小規模なイベント等となる。商圏がかなり制限される業態と云える。

たまに公道に停めてやっているのを見かけるが、あれは“ゲリラ”といっておまわりさんに見つかるまで限定の営業である。

正当な手順を踏もうと、警察署に人通りの多い所での道路使用許可を取ろうとしても、道路使用許可は社会的貢献度性が無い事には一切許可がでない。

なので、家から少し離れていても量販店の店頭をお借りして、売上の10%~15%を営業終わりに毎日店舗に収めるケースが多い。

これが、店舗数の多い店だと先ず本部へ行き、自分の商品内容などを担当者に説明しないといけない。プレゼンテーションって云うんだけどね。略して“プレゼン”。

現在は食品衛生法の改定により厳しくなったが、以前はお店の入口の空いたスペースにテントを張り、お好み焼きやたこ焼きを焼いて売っていた。

これを店頭催事と云い、店内は消防法で火器が使えないので団子や饅頭を販売する。これは店内催事と云う。

食品スーパーマーケットの店頭だと実用食で、それ以外のホームセンターなどは嗜好食が比較的よく売れる。

長くなるので、ザックリ説明すると、一食分の食事となる物やご飯のおかずになるのが実用食で、三時のおやつ的な物が嗜好食と云う言い方をしている。

その昔、催事業者は店舗側から優遇されていた。

催事業者が店頭を飾る事で、普段と違う店舗を演出できるので一般消費者に刺激を与える事が出来る。いわゆる“にぎやかし”効果である。

しかし近年の扱いは酷いな…

昔の催事業者にはテキヤ出身者が少なくなかった。売れない店舗では、

愚痴る…              店を汚す…           ゴミをそのまま置いてく…              客と喧嘩する…

そして押し売りなどして、後で店舗にクレームが入る…

最悪な催事業者である…    ただこう言った人は結構居たな…

催事業者は初対面の基準点がかなり低いと思わねばならない。だから小生の場合、本部へプレゼンに行く時は必ずスーツにネクタイと云う大時代の遺物をまとう。

既に被害を受け、催事業者一切出入り禁止にしている量販店も有る程である。

定期的に店舗で営業していると、常連のお客さんが出来たり、店長からのお誘いがある。

店長からお誘いのある店舗は集客が少なく、大体売れない…

売れる店は他の催事業者がすでに日程を埋めている。

ただ、複数店あるチェーン店舗は、本部との“お付き合い”があるので断れない…

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